クラシックギターとアコースティックギターではクラシックギターの難易度が高いと思う

クラシックギターとアコースティックギターを難易度で高いのはどっち?
ありがちな疑問だと思うのですが、私はクラシックギターの難易度が高いと感じています。

クラシックギターは難易度が高いからこそ挑戦する価値がある、とも感じています。
ナイロン弦の音色も大好きだけど、自分の演奏が成長していると自分の耳で実感できた時のゾクゾク感はたまりません。

ちょっと、いや、かなり変態チックに聞こえちゃうかと思いますが、私にとっての難易度は興奮剤です。(○○チックって表現、みなさん使ってます?)
壁の向こうに待っているゾクゾク感を知ってるから頑張れる、みたいなところがあります。

まずは壁の向こうのゾクゾク感を知る、というあたりから始めるとイイかも知れませんね。

[topic color="red" title="この記事を読んでほしい人"]
  • クラシックギターかアコースティックギターかで迷っている。
  • クラシックギターをやってみたいけど難易度の高さがネックになって先に進めない。
  • クラシックギターをやっているが壁の高さに負けそう。
[/topic]

 

この記事の目次

クラシックギターがアコースティックギターより難易度が高い理由

クラシックギターの特徴のひとつは、やるべきことがコテコテに決まっていることです。
弾き方
指使い
基本練習
同じ楽譜を弾いても表現力で差がつく

[keikou]上達するにはこのコテコテ1本道を進むしかありません。[/keikou]

完全に一択なところが、難易度が高いと感じさせてしまう要因になっているのかも知れませんね。

クラシックギター初心者が、検問で引っかかった状態に陥ってしまういくつかの壁。
指が開かない、指が動かない
手が小さい、指が短い、とかは不利
左手も右手もカックンカックンな動きでリズムにならない
Fコードがなかなかできない

ここで挫折しちゃったっていう人、いるかもですね。

でもね、クラシックギター検問所で止まっちゃいけませんゼ。
その先のゾクゾク興奮を味わえなくなっちゃいますからね。

難易度の壁を乗り越えるためのクサいアドバイス

壁を乗り越えていくには強いメンタルも必要になってきますが、メンタルを強くするのはそんなに大変ではないですよ。(と思います。=3)
メンタルを強くする方法はただひとつ、止まらないこと。(クサくてごめんね。)

「メンタルを強くするって難しそう。オイラにできるかなぁ…?」
なんて考えはじめるからアカンのよ。
教則本でやってるなら難しい個所は飛ばしてとにかく先へ進んで、わからないところは知ってる人に頼ったり聞いたりして、とにかく続けてとにかく進もう。

難しい個所は飛ばして、って書いたけど、まんま放置はアカんのよ。

 教則本は繰り返すものです。
いやさ、繰り返してこそ意味がある。
繰り返して、繰り返して、脳と自分の体に「クラシックギターはこんなものなんだよ」と刷り込んでいきます。
繰り返しに勝る学習法はありませんゾ。

コツコツ練習→上達を実感
この流れをまずは1回味わいましょう。
その先に自信(ゾクゾク感)が待っていることがナマで体感できます。

ナマで体感、を一度味わったら、クラシックギター上達の扉が開きます。

アコースティックギターの難易度はどうなんだ?

クラシックギターとは対照的にアコースティックギターはとっつきやすいです。
弾き方に姿勢なんてない
Am、C、Dmなど、主要コードをいくつか覚えたら弾き語りができる

懐かしい歌も流行りの歌も歌えるようになるので、楽しくマスターしていけます。

とっつきやすい、楽しくマスター、何と素晴らしい響きの言葉なんでしょう♪

 はい、ここで水を差しちゃいますが、パーカッシブなテクニックとか、クラシックギターにはない奏法とか、アコースティックギターにはアコースティックギターの難易度があります。

どっちをやるにしても、ナメてかかると、挫折というイタイ洗礼が待ってたりしますから、ナメてんのか?と思わせるくらい外見はリラックスして、心はガッチリ頑張るぞい!な完全武装で挑みましょう。

私が、アコースティックギターをナメている訳ではない、というのがわかってもらえたかなぁ。

難易度が高いのがクラシックギターの魅力、比較的早く楽しめるようになるのがアコースティックギターの魅力、私はそんな捉え方をしていますよ。

クラシックギターの本当の難しさは表現力

クラシックギターを始めて3ヶ月のアマチュアが弾く『禁じられた遊び』
アガる、ミスした個所をやり直す、の連続で音がつながらず、気持イイ世界に入らせてくれない。

プロのクラシックギタリストが弾く『禁じられた遊び』
音の粒がそろっていて、強弱もあり、流れるように弾くので、スーッと耳に入って心地よくなる。

 

[sankaku][/sankaku]

 

この差が表現力の違いです。
私も喉から手が出るくらいほしい表現力…。

 表現力については、自分が上手だと思う人を参考にして、とにかく真似をしましょう。
指の動きを観察して、耳を澄ませて、なんでそんな指の動きができるのか、どうしてそんな素敵な音が出せるのか、じっくり観察して真似をしてワザを盗んでください。

YouTubeの活用もアリです。
気になるプレイヤーがいたら、再生を遅くしたりして、いろいろ観察してみよう。

 

クラシックギターをやるなら楽譜が読めた方が絶対イイ

 『楽譜』には、速度・強弱・感情の入れ方・など、作曲者からのメッセージがすべて書き込まています。
楽譜を読むということは、「この曲はこんなふうに弾いてね。」という作曲者の意図を読み取るということです。

現在はTAB譜というのが普及していて、楽譜が読めなくても演奏できたりする人もいますが、楽譜を読み取っていないので表現はできていません。

楽譜を読み取る以外に表現力を高める方法はありません。
最初は面倒に感じるかも知れませんが、楽譜が読めると表現力がアップするのはマツガイナイ。

クラシックギターをやる人はみーんな、「ウマい!と言われたい」、「感動させたい」、な気持ちが心の底でモゾモゾ渦巻いてると思うので、楽譜が読めるようになって、マイ野心の実現にぜひ近づいてください。

TAB譜のメリットとデメリット

私が感じるTAB譜のメリットとデメリットを挙げてみます。
TAB譜のメリット
・どこを押さえるかが直感的にわかる
・初めての曲でも取り組みやすい

TAB譜のデメリット
・音の高低感が取りにくい
・楽譜とTAB譜で2段になるのでスペースが2倍取られるため、長い曲になると楽譜の枚数が増えてかなり面倒

私のTAB譜の利用法
・一度やった曲を再度弾く時など、思い出すために利用
・12フレットあたりのハイポジションが連続する時のポジション確認

TAB譜はね、カメラのワンショットみたいなもので、カシャッと見て指の動きが俯瞰できるところが便利、な感じで私はみています。

楽譜が読めない人にとっては楽譜との中間に位置する存在でもあるので、楽譜に慣れるためのクッションとして利用できますね。

まずはTAB譜で覚えて、そこから徐々に五線紙のみに移行していく、というのも一つの方法です。

 

クラシックギターはプロに学ぶのがベスト

クラシックギターの教則本を買って独学でやってる人も多いかと思いますが、もし可能なら、ぜひぜひプロの先生に習いましょう。

これからクラシックギターを始めるという人ならスタートから正式に学べるし、自己流でやってきた人はクセを修正することが出来ます。

 独学の人が陥りやすいクセ
・左手の人差し指から小指にかけて指板から離れていく(指が開く)
・左手も右手もムダな動きが多い
・教則本のわかりづらい部分は我流で処理しがち
クセっていうのは、誰かが指摘してくれるまでなかなか自分では気づけないんです。

プロに習うとこんなこともわかってくる
・芯のある音の出し方
・効率的な指の使い方
・曲の前後をスムーズにつなぐ運指
・教則本は100%ではない

プロの先生は、クラシックギターを目指す人が通る道をすべて体験して、乗り越えて、現在の位置にいる人なので、的確なアドバイスをしてくれます。

現在はインターネットというありがたいシステムがあるので、オンラインでプロの先生から学ぶことも出来ます。

自分の耳でもチューニングしよう

多くの人がチューナーを使っていると思います。
確かに、速いし、楽だし、チューナーって重宝しますよね。

でも、[keikou]チューナーに頼り過ぎると音感が衰えます。[/keikou] 音感が衰えるというのは、ギタリストにとってはマイナスでしかないので、自宅で練習するときなどは音叉を使って自分の耳でチューニングして音感を維持しましょう。

音感が維持できていないと、ちゃんと和音で響いているか、音のバランスは取れているか、などわかるべきことがわからなくなってしまいます。

私がクラシックギターを始めた頃は、まだチューナーというのがなかったので、調子笛(ピッチパイプ)か音叉で5弦を合わせて、それから順繰りほかの弦を合わせていく、というやり方でチューニングをやっていました。
あれはあれでよかったんだなと思います。

自分の耳でチューニングできるっていうのは、「私は信念をもってクラシックギターをやっています」な雰囲気も感じられたりしてなかなかカッコいい、っていうのもある。

 

クラシックギターの魅力

ギター1本あればいつでもどこでも音楽が楽しめる。
これこそがクラシックギターのマジほんと!の魅力でしょうねー。

夜ひとりでつま弾くクラシックギターも最高です。
大切なヒトをウットリさせちゃうことだって出来ちゃうんだよ~ん。

大勢なら弾き語りで盛り上がれるし、流れによっては自分の独奏を披露したりして、「クラギ・ハート・ケ」になるためのキャリアも積めてしまいます。

一生続けられる

クラシックギターを弾くのに体力は必要ないので、年齢に関係なく楽しめます。
実際、80歳になってもクラシックギターを弾いていた巨匠もいらっしゃいます。

指先を使うことは脳にいいと言われているので、その点でも合格。
音楽には人を元気にする力があるので、弾き続ける限り誰かを喜ばすことができます。

これは私がよく思うことなのですが、クラシックギターを元気に弾き続けるために、自分の健康はしっかりキープしましょう。

 適度のウォーキング、可能ならランニングも混ぜたりして、年齢に合わせた内容で運動を継続できると、鬼にクラシックギターなレベルで末永くギターを楽しんでいけるんじゃないかと思っています。

 

【まとめ】真剣に取り組むほど難易度は下がる

クラシックギターの難易度についていろいろ書いてきましたが、敬遠すると難易度の壁は上がり、楽しめたら難易度の壁は下がる、そんなもんじゃないかと思います。

何度も顔を合わせていると親近感や好感度が上がるっていう「ザイオンス効果」というのをご存知でしょうか?

クラシックギターの難易度をザイオンス効果で下げるには?
[keikou]出来るだけクラシックギターに触れる、[/keikou]これが一番。
毎日クラシックギターに触っていると、触らない日は何かを忘れた気がしたりしますが、これだけでも難易度への抵抗が緩和されます。

仕事をしながらやってるから練習時間がなかなか取れない、なんていう時でも15分程度は何とか都合つけてくださいよー、っていう私からのお願い。

1日15分でもイイの、あなたのかわいいかわいいクラシックギターを愛でてやってください。
基本練習をやったり、練習中の曲の苦手なフレーズだけをやったり、それで難易度の壁がスルスルと下がっていきます。

自分ができる形で時間を使いながら、ゆーっくりでもいいので、少しずつ難易度の壁を乗り越えていきましょう。

あなたのマイ野心達成を祈っています。

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