クラシックギターの腰痛を『速攻&長期』の2面戦略で改善

足台は不安定な姿勢になるので、長く足台を使ってクラシックギターを弾いていて、気づけば腰痛になってしまってるという人が多いようです。

実際、私の周りでも、足台継続中のほぼ同年代のギター仲間数人が腰痛になっていました。

私の場合は股関節の痛みでしたが、場所は腰痛とほぼ同じです。
で、現在はその状況から脱出してクラシックギターが楽しめているのですが、私がどんな経緯で股関節の痛みから解放されたのか、体験を交えて紹介したいと思います。

[topic color="red" title="この記事を読んでほしい人"]
  • 足台を使っていて腰痛に困っている。
  • 腰痛を改善して足台も使い続けたい。
  • 根本的に腰痛を解決したい。
[/topic]

 

この記事の目次

クラシックギターの足台を長く使うと腰痛になる理由

ギターのヘッドを頭と同じ高さにして弾く“ヘッド高め派”の人は足台も高めに設定していると思います。
私もヘッド高め派なので、足台を最大の高さに設定して使っていました。

実際に足台を使っている人ならわかると思いますが、足台を高めにするほど体の安定性が悪くなるので、体のバランスを保つために背骨をねじらなくてはなりません。

  足台メインでクラシックギターを弾き続けてきて、運動量(ストレッチ)が減ってくるシニア世代になると、背骨への負担がやがては腰痛という症状になって現れるようです。

脚を組むという姿勢はどうなのか?

足を組んでの演奏スタイルは見た目はカッコイイのですが、骨盤が斜めになるので足台よりも負担が大きくなります。

さらに、上になった脚の重さがお尻から太ももにかけての血管や神経を圧迫してしまい、やがてしびれを感じるようになります。

脚を組むスタイルはフラメンコ・ギタリストに多いのですが、ステージや録音の度に腰痛の痛み止めの注射をして本番に臨む、というプロのフラメンコ・ギタリストさんもいるようです。

 

【体験】対策のきっかけは股関節の痛みだった

私は椅子に座っての仕事なので日ごろから運動不足になりがち、さらには運動嫌いときています。
当然ストレッチらしいこともまったくやっていませんでした。

ある日のこと、椅子から立ち上がって歩いた時に、左脚(足台に乗せている)の付け根に痛みに近い重みというか、鉛みたいな違和感を感じます。

スーパーに買い物に行った時にカートを弾きながら我慢しつつ歩いていたら、「脚引きずってるみたいに歩いてるよ。」というカミさんのショックにして客観的な一言。

「ヤバい!」と直感的に思いました。
この時から本気で「自分の健康も含めて、これからギターを楽しむためにも何とかせねば!」と考えるようになります。

ギター支持具に始まって最終的に行き着いたツール

足台が原因であることはほぼ確定だったので、足台に変わって「アリア・クラシックギターサポート」というギター支持具を使ってみました。

ギター支持具というのは、両足を床に着地させた状態で使うので、足台に比べて姿勢も演奏も安定するというメリットがあります。

ところがところが、確かに股関節は楽になったのですが、ギター支持具にも欠点がありました。
その詳細はギター支持具についてまとめたこちらの記事をご覧ください。
[kanren url="https://clagui.com/guitar-support/"]

 

ギター支持具を経て現在私が使っているのが「ギターリフト」という比較的新しいツールです。
ギターリフトはこちらの記事で詳しく紹介しています。
[kanren url="https://clagui.com/guitar-lift/"]

  現在はギターリフトに落ち着いています
ギターリフトを使い始めて2ヶ月ほどになりますが、現在のところ不満は感じていません。
この先しばらくはギターリフトを超えるツールが現れないのではないかと思えるほど気に入っています。

 

クラシックギターを長く楽しむための大前提は健康だと思う

何をするにしても健康であり続けることって大切ですが、クラシックギターの場合も例外ではありません。

日ごろから運動していれば、自然に脚のストレッチもしているから、足台の影響は消化されて腰痛とは無縁のはずなんです。

若いころって体を動かして自然にストレッチしてるから、運動嫌いだったとしても股関節が痛くなったり腰痛になったりということがなかったのではないでしょうか。

シニア世代に近づくと、悲しいかな、運動を継続するってなかなかないですよね。

股関節の痛み発症で自分のこれからにスゴ~く危機感を感じたので、いつまでも弾きたいようにギターを弾いて、いつまでも動きたいように動けるように、真剣に自分の健康と向き合おうと決意を固めたのであります。

運動するならウォーキングがオススメ

股関節の痛みを実感してから私が始めた運動は『ウォ-キング』です。

ウォーキングを選択した理由はふたつ。

  運動嫌いの自分でも継続できると思ったから
脚と腰のストレッチになって筋肉もつけられる
今年の2月から → 平たんなコースを20分程度やや速足で歩く、という内容でスタート。
7月から → 長い坂道を含んだ1時間5kmのコースに切り替えています。

といっても、毎日一生懸命歩く!という“がむしゃらスタイル”ではなく、気分が乗らない日は休んで、雨の日は歩かない、というマイペースなウォーキングです。

ギターをずっと弾き続けるために、という目標が根底にあって時間的にも後がないので、怠けようとか面倒とかいう気持ちにはなかなかなれないみたいで、この先もこのペースで続けていけそうです。

通算8ヶ月のウォーキングで効果はあったのか?

左脚の股関節に違和感を感じ始めた頃は、膝から上が重だるかったのですが、現在はほぼ右脚と同じ感じです。
リンパが通った、というのはおそらくこんな感覚なのでしょうね。

足台は、ギターリフトがかなり気に入っているので現在はほとんど使うことはありませんが、おそらく使っても大丈夫じゃないかと思います。

私が参考にしているウォーキングの動画

実は、恥ずかしながら、「運動せねば!」と思って、『みるみる脚から美しくやせる走り方』(著:兼子ただし)という本を出版したばかりの頃(2010年)に買っていました。
(8年も前じゃぁ~ん!ぶへへ~=3)
この本はランニングメインで書かれているのですが、ウォーキングにも応用できます。

今回ウォーキングを始めるにあたり、どうせやるなら正しい歩き方を覚えようと、もう一冊別の本を先に試してみたのですが、特に効果を感じず…。
フとこの本を思い出してウォーキングに応用したところ、“膝を伸ばす”というのが私の左脚にはマッチしていたようで、今まで止まっていた(たぶんリンパ)のが流れ始めた!と感じています。

で、この本なのですが、現在は品薄状態のようですので、歩き方を説明した関連動画を貼っておきます。

ウォーキングの説明としては十分ではないかと思います。
美しく、をコンセプトにしているのでモデルさんは若い女性ですが、この歩き方はシニアのオジさんにも十分通用しますよ。
美しく歩くオジさんになりましょうゾ。

これで運動に目覚めたならランニングに切り替えていくというのもありだと思います。

実は私も9月からランニングも入れ始めておりまして、もっともっと運動に目覚めたらマラソン参加、なんてーこともチラチラと頭の中に浮かんだりしています。

現在は、ウォーキング:ランニング=2:1、というバランスでやっています。
兼子ただしさんの方法だと、体の上下動が抑えられて膝への負担が少なくなるので本当に楽に走れます。

 

まとめ

私自身がシニア世代なので、今回の記事は運動に関しての部分が長くなりましたが、まだ腰痛を実感していないというシニアさんも、昔みたいにクラシックギターが楽しめていないというシニアさんも、この機会に自分の体をチェックしてみると何かの気づきがあるかも知れません。

  クラシックギターにより集中するためにギター支持具を見直す。
足腰の健康を取り戻して維持する。

この2点はクタシックギター愛好家に必須なのは間違いないです。

クラシックギターをやっていて腰痛でお悩みの方は、ぜひぜひ重い腰をヨイショと上げて実行してみて下さい。

お互いに健康をキープして、永く楽しくクラシックギターを弾き続けていきましょうねー。

おすすめの記事