
ギターのFコードの押さえ方を覚えるとクラシックギターの演奏にグッと幅が出てきます。
人差し指1本で6本の弦を押さえるパターンをバレーコードと言いますが、Fコードはその代表格。
クラシックギター初心者にはバレーコードってけっこう高い壁みたいですね。
しかして、何を学ぶにしても「コツ」と「慣れ」というものがあります。ここではFコードの「コツ」について紹介していきます。
そんなに大変なものではないので安心して下さいね。
Fコードの押さえ方の「コツ」がわかったら、そこから練習を重ねて「慣れ」をモノにして下さい。必ずFコードが押さえられるようになります。
Fコードがマスターできたら、ほかのバレーコードも出来るようになります。
バレーコードがこなせるようになるとクラシックギターの世界がかなり広がりますよ。
この記事の目次
ギターFコードの押さえ方ぽろんじゃん流
最初は人差し指1本から
これがFコードですね。
左がコードダイヤグラムでの表記。右が実際にFコードを押さえた画像です。
左と右の画像は上下左右が逆になっています。
ダイヤグラムっていうのは、Fコードを押さえた自分が真上から見た略図、だと思って下さいね。
まず、人差し指1本で6本の弦を第1フレット(金属板の近く)で押さえます。
人差し指は真っすぐ伸ばします。五寸釘が入ったイメージでやると良いかも。。
横から見るとこんな感じです。
Fコードに慣れてきて「脱力」が上手に出来るようになると、セーハした時の人差し指は若干アーチがかかります。無意識にそうなっていきます。
慣れるまでは、五寸釘が入ったように真っすぐ、を意識してくださいね。
セーハというのは、人差し指1本で複数の弦を押さえるテクニックです。
バレーコードの「バレー」と「セーハ」は同じ意味です。
バレーコードを抑える
セーハする
といった使い方をします。
親指は指版の裏中央、人差し指と向かい合う位置に置いて、第一関節の面全体を使う感じで指版を押さえて下さい。人差し指と親指で指版を挟む形になります。
人差し指は真っすぐになっているか。
親指の置き方はちゃんとできているか。
この2点を確認してくださいね。
6本の弦をボロ~ンと鳴らす
6本の弦がビビらないでボロ~ンと均一に鳴るように練習します。
初心者の場合は、内側の弦(3弦や4弦)がビビったり、ポテッとなることが多いです。それは、人差し指がこんなふうになっているから。(ちょっと強調しています)
音がビビった時は、さっきの2点を確認してください。
人差し指は真っすぐになっているか。
親指の置き方はちゃんとできているか。
人差し指と親指のフォーム・位置を確認して、6本の弦をボロ~ンと鳴らします。
6本がビビらずに鳴ったらオッケーですよ。
最小の力で6本がきれいに鳴るように練習しましょう。
最小の力で鳴らせる=脱力が出来ている
ということになります。
フレットをずらしながらスタミナをつける
人差し指のフォームと親指の位置を確認しながら、3秒程度の時間間隔で下の流れでやって下さい。
1フレットでボロ~ン(3秒継続)
2フレットでボロ~ン(3秒継続)
・
・
5フレットでボロ~ン(3秒継続)
4フレットでボロ~ン(3秒継続)
・
・
1フレットでボロ~ン(3秒継続)
という流れを1セットにしてこなしていきましょう。
サッと押さえて6本の弦を均一に鳴らす、というのを心がけてやってみて下さいね。
次は時間の感覚を短くして、1秒間隔で上の流れでやってください。
1秒間隔でやると、フレットの近くを素早く正確に人差し指1本で押さえる練習になります。
実際は人差し指の真ん中よりズレた部分で押さえる
実際の演奏は他の指を使いながらなので、人差し指を小指の側に向けた形で、Fコードやほかのバレーコードを押さえます。
実際に演奏する時は赤い線のあたりで押さえることになります。
この押さえ方をすることで、セーハをしながら、中指、薬指、小指を効率的に使えるようになります。
Fコードを押さえて上の順序で練習する
あとは実際にFコードを押さえて練習しましょう。
親指は中指と向かい合う位置に置くと力を入れやすいですよ。
6本の弦をボロ~ンときれいに鳴らす練習。
「1フレット→…→5フレット→…→1フレット」という流れで1セット。
これをくり返す。
Fコードを押さえて1フレットずつずらす、と考えるとやり易くなります。
慣れるまでは人差し指の周辺が痛くなったりしますが、ここはこらえて頑張ってください。
ぜひ、Fコードを制覇しちゃってくださいね。
Fコードを手抜きする方法?
Fコードで実際にバレーがかかるのは、1弦・5弦・6弦、の3本です。
(2弦→薬指、3弦→小指、4弦→中指、になっているから)
だから、「1弦・5弦・6弦、の3本」をしっかり押さえたらオッケーなんです。
この合理的な押さえ方が「脱力」を使った方法になります。
ギター演奏では「脱力」が大きなテーマになりますが、コードの特徴を利用した押さえ方が出来るようになると「脱力」が上手くなります。「脱力」が上手くなると、より滑らかな演奏が出来るようになります。
バレーコードはかなりの頻度で使われる
6本より少ない数の弦を押さえるバレーコードもあります。
例えば、A7というコードは部分バレー(半セーハ、ともいう)になったコードです。
クラシックギターでは頻繁にバレーコードが登場します。
Fコードは通過点
Fコードがある程度出来てきたら次へ進みましょう。
次の練習をしながらFコードを完成させる、という考え方の方が効率よく吸収出来ます。
Fコードが壁、って聞かされてた人は必要以上に時間をかけたくなるかも知れませんが、Fコードの次の壁もあるので、繰り返しの中で技をマスターしていくようにしましょう。