
楽譜が読めないとギターは弾けないのか?
そんなことが引っ掛かってる人は多いかも知れませんね。
結論を先に言っちゃうと、楽譜が読めない人でもギターは弾けます。
が、が、が、それはどこで手を打つかと言う話でもあるんです。
管理人のぽろんじゃんとしましては、楽譜はゼッタイ読めた方が良い!と考えています。
難しく感じてしまうかも知れませんが、楽譜を読むのは誰でも出来ますよ。自分の気持で内側から鍵かけちゃってる人が多いような気がするよ。
どうやったら楽譜が読めるようになるのか?
今回の記事はそのあたりをテーマに書いてみました。
この記事の目次
ギターをどんな形で楽しみたいのか?にもよる
アコギの楽しみ方を大きく分けると、
・弾き語り
・アコギソロ
・クラシックギター
ということになるかと思いますが、上の3つの中で一番お手軽な感じなのは弾き語りです。
弾き語り
コードを覚えて、ストロークパターンを覚えてジャカジャカ、というレベルでオッケーなら、楽譜が読めなくてもある程度は出来るでしょう。
弾き語りなら楽譜は読めなくても良いのか?
「岬めぐり」とか、「22歳の別れ」とか、フォークソングの名曲ってありますよね。
名曲にはそれぞれ独特のアレンジがあります。スリーフィンガーピッキングもアルペジオも個性的に作られている。独特な装飾音が入っていたりします。
オリジナルを忠実に再現したいと思ったらこの「独特」を読み取らなくてはいけません。読み取るには楽譜が読めると早いのです。誰かに教えてもらうという手間も省けます。
アコギソロやクラシックギターをきっちり弾きこなそうと思ったら楽譜が読めないと困ることがあります。
なんて書いちゃうと、「あ、じゃムリだわ」な思考に走りがちな人もいたりしますが、それも違うと思うんです。
難しいツラいは避けたい
しかし出来るだけ上手にはなりたい
かつては私もこのあたりをよく徘徊していたので、その気持よくわかります。
徘徊していたからこそわかりますが、ウマいことばっかり考えてると本物の上達は訪れてくれません。
TAB譜は限界がある
TAB譜は、ギターの6本の弦を楽譜化して、どこを押さえるかが数字で書かれています。テンポもわかるので、TAB譜が読めると演奏が出来るようになります。
TAB譜のメリット
・どこを押さえるかが直感的にわかる。
TAB譜のデメリット
・運指の発想が湧きにくい気がする
・数字が並んでるだけなので、曲の全体像が見えない
・運指の指番号と紛らわしい
TAB譜のメリットとデメリットについては個人差があるかと思います。何曲か弾いてるうちに自分なりのメリットとデメリットがわかってくると思うので、ぜひ見つけてみて下さい。
楽譜が読めないと逃がしてしまうものがある
数字だけのTAB譜より楽譜の方が高低感が伝わります。
曲を弾きながら、そろそろあの部分だな、とかいうのがわかりやすい。つまり、想いを込めやすい。
イメージで捉えられるので表現に違いが出てしまうのです。
グループだと困ることになったりする
例えば、ギター合奏のサークルに入ってて、「これ来週までに通してきてね。」と帰り際に楽譜を渡されちゃったりしたら。。。
メンバーの何人かが楽譜が読めたりすると、1週間後の音合わせで自分だけが浮いちゃうことになってしまいます。これはカッコ悪いというよりは困った事態ですよね。
楽譜を読むのは難しくないですよ
楽譜が読めない人は、楽譜が読めるようになるということに対して必要以上にハードルを上げちゃってる場合が多いようです。
なぜハードルが上がるのか?
答えは極めて簡単。自分が踏み込んでない世界だから、無意識のうちにハードルを上げてしまうんです。
不安が妄想をけしかけちゃってるんですね。
楽譜はリズムと音の組み合わせ
楽譜が読めるというのは「慣れ」です。才能なんてぜんぜん関係ありません。
五線紙に書かれたリズムと音の組み合わせを音としてどう表現するのか、そこを覚えたら良いのです。
ここを面倒臭いと思っちゃうと、その思考がハードルを上げちゃいますよ。
五線紙の楽譜から入って楽譜を読む練習を始めるのなら、大き目の印刷で読みやすい楽譜から始めましょう。
簡単なところから始めてみよう
小学生か中学生のお子さんがいらっしゃるのなら、音楽の本を貸してもらって、適当なのを選んで短音で弾いてみましょう。
自分の感覚だけでやってみて下さい。
ノーヒントでトライするところに意味があります。
音楽の教科書はなかなか格調高い曲も入っていたりしますから、単音で練習するとはいっても、練習本としてはなかなかお勧めですよ。
CD付きTAB譜付きの楽譜本で楽譜の読み方を実戦的に覚えるという方法もある
CD付きTAB譜付きの楽譜本は構成が大変良く出来ておりまして、
・上に五線紙の楽譜
・下にTAB譜
・演奏が収録されたCDが付属(音楽CDとしても楽しめます)
この3つがセットになって販売されてるのが普通になってきましたが、これは最強の3セットなんです。
ゆっくりな曲でTAB譜から練習してみよう
南澤大介『ソロ・ギターのしらべ (vol.11) 愉楽の邦楽篇』
「北の国から」で練習してみましょう。
実際弾くとこんな感じのゆっくりした曲です。
くらぎまんYouTube初、ということで力も入ってやや緊張気味。最後の最後でちょっと気が抜けてますが聞いてやって下さい。^^;
まずTAB譜を見ながら弾いてみる
まずは曲の頭の部分をCDで聞いて、CDを聴きながらTAB譜を見て、こんな曲なんだな、というのを目と耳で確認します。
どんな曲にも言えることですが、[keikou]ゆっくりな曲はシッカリ音を出す[/keikou]ように心がけましょう。
何回も何回も弾いて、右手と左手に覚えさせて下さい。
・やり始めはどんなにゆっくりでもかまいません。
・押さえる場所、出る音、それぞれを確認しながらやってみましょう。次はどんな動きだった、っていうのが自然と浮かんでくるようになります。
・くり返すことで指が覚えてだんだん正常な速さで弾けるようになります。
練習回数と演奏の滑らかさは比例します
例えば、1日1時間1ヶ月、ずっと「北の国から」だけを練習してみましょう。1時間が無理なら30分は確保して下さい。
チョロっとやってはほかの曲へ、なんて浮気はいけませんゼ。こういう浮気タイプは絶対伸びませんからね。
まずは1曲に100%集中してください。
TAB譜を見ながらまずは1週間続けよう
最初の1週間で、「北の国から」の頭から10小節までをやりこなしましょう。ぽて、ドテッ、がびぃ~ん、最初はどんな音が出ていようが、どんなにゆっくりだろうが、TAB譜に忠実に押さえて鳴らして下さい。
最初は、音を出す、っていうのを最優先します。音が出るようになったらリズムを調整していきます。1週間続けたら必ず形になってきます。
1週間続けられたら4週間続けられます。
4週間続けられたら絶対に「北の国から」が弾けるようになります。
TAB譜を見ないで楽譜だけ見て弾けるようにする
1ヶ月「北の国から」を弾いていたら、ある程度は指が覚えてくれて自然と動くようになります。
ここから楽譜を見て弾くようにしましょう。
いろいろな気付きが現れる
TAB譜は何だか窮屈
楽譜は開放感がある
楽譜に慣れてくるとそんな気付きがあったりします。
ギターテクニックの構築って、いっぱい曲を覚えながら、って思っちゃってる人が多いかも知れませんが、そんなことはありません。ひとつの曲に集中することでいろいろ吸収できます。
一通り弾けるようになったら次は「弾きこなす」を目指しましょう。
「弾きこなす」とは曲に味を付けていくことです。
メロディーを強めに弾く
サビに感情をこめてみる
ここまで出来たら「弾ける」というレベルになっています。
「北の国から」が弾けるあなたにぜひ出会って下さいね。
ギターも王道からズレると上手になれません
ウマいことやっちゃおうとすると、ちょっとかじっては次の曲、ちょっとかじっては次の曲、になってしまいます。「曲かじり虫」になっちゃってる人って意外と多いんです。
ギター教室に通い始めたら即上手になったつもり、、、
楽譜本いっぱい買って上達したつもり、、、
有名予備校の選抜クラスに入れたから「難関大学オッケー!」な錯覚と同じです。
自分の手で地道に積み上げないと上手にはなれません。
結局はどれだけ練習したかがモノを言います。
基本からみっちり、っていうのが何をするにも王道なんですよ。
ぜひぜひ楽譜の読み方までマスターしましょう。確実に音楽の幅が広がります。
「楽譜の読み方を覚えて良かったぁー!大正解!」ってなる瞬間がきっと訪れますよ。